特殊部隊式西日本旅行
2024年夏。JR西日本がWESTERポイント利用でお得に乗車できる西日本乗り放題の企画券を発売することが分かった。
山陰本線の一部と日田彦山線、久大本線を乗り残していた私はこれを好機と捉え、夏休み2日を利用し真夏の西日本乗り潰し旅行を企画したのだった。
京都府内に引っ越した友人や、大阪の友人に近況報告を兼ねての旅行となり、常に移動していたので中国大陸で流行の「特殊兵式旅行」みたいだと思ったので、そのタイトルをもじり旅行記を書くことにした。
令和6年8月4日(日)
午前中は育休中の同期と社労士試験の説明会に出席し、昼から関西入り。
まずは京都の友人に会うのだが、その前に宇治市へ立ち寄る。JR東海が響け!ユーフォニアムとコラボしており、新幹線乗車客に特製チケットを宇治市観光案内所で配布しているためである。
京都駅八条口には京アニショップが出現しており、パネルや楽器の展示もあるので当然立ち寄った。
ユーフォ以外にも氷菓やFree!、ヴァイオレットエヴァーガーデンなどの展示やグッズがある。ツルネも見てみようかしら。弓道部時代のあれやこれやを思い起こし無事死亡する気しかしないが。。
そんな京都駅は訪日客まみれであり、昼食チャレンジに無事失敗した結果駅の立ち食い蕎麦で空腹を紛らわせる結果になった。。
京都駅から奈良線みやこ路快速で宇治へ。ユーフォニアムにも登場した221系である。
宇治市も訪日客が多数徘徊しており、そんな彼らに交じって平等院方面に向かう。
気温35度、汗だくになったが、推しのためには踏ん張るしかない(-_-;)
駅徒歩15分の場所に観光案内所はある。駅前にも一応小さいのがあるが、メインはここらしい。
無事特典入手。あすか先輩のものを手に入れられて嬉しい(^^)
待合にはパネルやサインが飾られていて、涼みつつ愛でることが出来る
京都駅の京アニショップでも催されていた原画展がこちらでも。今期のユーフォに特化しており、釜屋つばめ姉貴のご尊顔を拝むことが出来る。
原作者のサインも飾られている。武田綾乃先生は、正に故郷に錦を飾っておられるな…
友人との約束の時間が迫ってきたので観光案内所を後にし、久美子ベンチをサッと眺めながら(このクソ暑いのにオタクが頑張って座ってた…)宇治川沿いを歩き、上手くなりたい橋を渡って京阪宇治駅に着く。
京阪宇治駅も当然聖地である。くみれいが大好きのハグをしていた階段下付近にはユーフォパネルがあり、オタク達が列を作って撮影していた。
ホームに上がると、「光る君へ」と「響け!ユーフォニアム」コラボの十二単パネルがあり、壮観である。
正直これ見るためだけに宇治に来てもいいと思う。全キャラを撮影したが紙幅の関係で全景のみの掲載にとどめる。
京阪17000系にもヘッドマークが。なおこの編成の宇治方1両目のみ車内装飾車両だったらしく、知らずに3両目に乗ってしまったことで後日激しく後悔することに…
黄檗駅で下車。スペースがない中無理して設置した感ある。
ここで友人に拾ってもらい、山科と宇治の境目にある新居へお邪魔する。
お子さんも2歳近くなっており、成長を感じた。泣くことが一番の自己表現になっており、大変そうだが充実している近代家族の一端を垣間見る。
良く冷えた水羊羹が清涼な皿に盛られ供されるなど、素敵な奥様の歓待を受け、友人の仕事の愚痴や自分の近況などを話し合い、2時間ほど過ごした。
自分もこういう家庭を築いていきたいものだ…
滞在中線状降水帯が生じて雷鳴がとどろくアクシデントもあったが、雨も弱まったので辞去する。
中書島駅まで送ってもらい、同駅でユーフォニアム限定切符を入手。パネル撮影にも成功した。
詳しい案内が無いので探し回ってしまった。駅員曰く4番線のエスカレーター降りてすぐとのこと。なお落雷の影響でEVとエスカレーターが止まっておりキャリーバックを持ちながらの移動は難儀した。
京阪は課金してプレミアムカーで快適に入阪する。淀屋橋で御堂筋線に乗り換え、新大阪アパに投宿。
夜はロー時代の友人と近大マグロで一献。食卓に上ることを「卒業」と表現しておりなかなかディストピア感ある。
味はかなり美味しいが、ちと高めか。近大校内で醸した日本酒も頂き、一時的に近大生になった。東大阪行かなきゃ…
令和6年8月5日(月)
朝7時前に起床。自分としては珍しい早起きだが、今回の特殊部隊式旅行は効率重視なので毎日こんな感じの時間に起きることに。。
初手旅程崩壊は避けたいので、サクサク荷造りして新大阪駅へ。予約していたのぞみ号に無事乗車する。
今回の旅程で使う乗車券たち
WESTER1000ポイントと14000円で西日本管内の特急乗り放題という設定で、6回まで指定券発券可能なので、1本で行ける新大阪〜倉吉でも新幹線とはくとを組み合わせる結果になった。
5月に食べ損ねた、まねきのえきそばを食べたかったというのもあるが。というわけでひかり号を20分ほどで下車。
播州人民の朝は一杯のえきそばから始まる。えきそばとはカンスイを入れた中華麺の事で、彼らはこの麺に天ぷらを載せ七味唐辛子を振り掛けて食い、仕事に向かうのである。
このミームの元ネタマジで謎過ぎる。辺見庸の小説の一節という噂があるが、未だに見つけられないでいる…
無事えきそばノルマを達成し、眠気覚ましにセブンでコーヒーを仕入れていざ「はくと」号に乗り込む。先頭は取れなかったが先頭車両は確保してある。
山陽本線区間は電車と遜色ない加速。上郡からも旧鉄建公団路線を活かし無駄のない走りである。
手洗いに少し古さが目立つものの、東海のキハ85が引退した今でも、まだ現役生活を続けそうである。
トンネル区間が多いので、電波が上手く入らない。したがって姫路駅で購入した神戸新聞を読み、佐用町の水害の話などに襟を正すなどした。
うたた寝していると、因美線に入り、揺れが激しくなる。10時12分に鳥取駅着。大半の客が下車するが、乗車する客もおり、鳥取県内移動需要も拾っていることが分かる。
10時43分に倉吉駅着。高校鉄研の同人誌で存在を知ってから20年、ようやく降り立つことが出来た。ここでもアニメタイアップのパネルがある。
同人誌には国鉄時代の駅名標「下北条」部分が「SIMOHOJIUYOU」(しもほじうよう)と誤っていることを揶揄する記述があったが、そんなものは当然残っていないのだった。。
駅前の観光センターで、もさえびせんべいなど土産を買い、ホームに戻る。キハ125で米子に向かうためである。
思いのほか客が多く、大半が訪日客なので(こんな裏日本にまで来るのか…!)と感動していたが、皆二つ先の由良駅(北栄町)で下車していった。
名探偵コナン効果凄すぎやろ…
イベントがあるとかそういうのではなく、純粋に皆降りていく…。コンテンツツーリズムの成功例だろうか。
北栄町は原作者の青山剛昌氏の出身地であることからこうした町おこしに繋がっているようである。
コナンオタクの同期もここまで来たことがあるそうで、スーパーはくとをここまで延伸してもよさそうな気がした。
由良駅からは車内に余裕も出来て、ワンボックスを独り占めして快適に米子へ着くことが出来た。ここで事前に買っておいた電子書籍「ヒルビリー・エレジー」を読み始めたが、これがかなり面白かったので別稿で感想を載せる予定。
キハ126。キハ40を置き換えて鳥取県の高速化に寄与したが、自治体からお金が出た分しか生産されないので島根は未だに国鉄型が頑張っている模様。
米子駅は2年ぶりだが、南北自由通路が完成しており、小綺麗になっている。駅ビルまでは建てられなかったようで、シャミネが土産物店などで気を吐いている。
ちょうど昼食時なので、調べておいた居酒屋に向かう。牛骨ラーメンと迷ったが、境港の魚介を身体が欲していたので仕方ないね。
ウニがある特製海鮮丼を注文。ネタが大きくて嬉しい。
居酒屋なので昼飲みも準備されており、めちゃくちゃ迷った末「出雲富士」を頂いた。
気持ち良くなって無事退店。駅に戻り、職場用の土産を仕入れて出雲市までの特急に乗る。
1時間も乗らないが、特急乗り放題なので乗っておく。夏の宍道湖で心が洗われる。
途中宍道駅で木次線を見かけた。この路線も存続が危うくなっており、大学3年の時に乗って以来乗ってないので、また来なければ…と思った。
新型になったやくも号は大変乗り心地が良く、置き換え最高!ってなったわね。
出雲市からは非電化の旅だが、キハ120ロング(一応ボックスもあるが)で2時間の旅はもう無理なので、スーパーおき号を待つ。待つのに1時間30分あるので、駅前のらんぷの湯へ向かう。
以前は勝手がわからず駅前広場から大回りしていたが、駅前広場脇の路地を抜けると秒で到達できることが分かった。
今年は大社高校が甲子園に行ったらしい。
内装は以前訪れた時と変わらず、荷物も番台で預かってもらえる。浴室は以前来た時と逆になっているようで、記憶より少し狭かったが、竹林の木漏れ日を眺めながらヒノキの湯船に浸かるのはまさに「正しい日本の夏」といった様相。
木次乳業という地元のコーヒー牛乳を風呂上がりに頂いて無事仕上がった。。
らんぷの湯タオルも入手し、いい手土産だ。なお、地方で温泉に行くたびに記念でタオルを買っていたが、某芸人がテレビでタオル集めをさも自分が始めたかのようにやってて激萎えしたわね。
テレビ屋はああして隠れた趣味を簒奪していくので心を許してはいけない(戒め)
低俗番組を思い出して筆が乱れたが、気を取り直していよいよ山陰本線の未乗区間に挑む。サンライズ出雲乗車と三江線乗車の結果、出雲市と江津の間が見事に取り残されてしまったのだった…
駅下で地酒と地ビールと地つまみ(カシューナッツのたまり醤油漬け)を手に入れ、島根日日新聞と山陰中央新報も買ってキハ187の特急に乗る。
島根日日はらんぷの湯で読んだが、一面ですら白黒で厳しい経営状況を思い知らされたんだよな。「裏はカラーじゃん」って思ったら朝日とセットにされてて悲しみが深まったわね。
スーパーおき5号は出雲市から終点まで3時間半乗車する予定なので、思い切って最前列を買ったが、隣席も来なかったので最高の3時間半になったのだった。
この切妻構えで前面展望が可能とは思われまい…。西の担当者が金主元(県)に「ホンマにこれでええの?」ってラフ画で出したのがそのまま通ったという噂の切断面…
呑み鉄本線日本海が始まるのです…!
西出雲駅までは架線があるが、その先は一気に単線非電化ローカルになる。出雲神西駅を通過し、昔はここが「出雲大社口」と名乗っていた話を思い出す。確かに苦情待ったなしで何もない駅だった…
単線になってからは夏の日本海と戯れながら西進する。田儀駅でスーパーおき4号と行き違いをするため停車したが、列車無線から「14分遅れ」という不穏な単語が聞こえてくる。
まもなく車掌から、対向列車の遅れでこの列車も遅れが見込まれるという車内放送が入った。こちらは先の予定も無いのんびり旅行だが、一応新山口で8分接続のさくら号が押さえてあるので、間に合うかな…と気にはなった。
14分後に進行方向から同型車が現れ、無事交換を終える。
そのまま走り大田市には13分遅れで到着。少しでも回復するためか慌ただしく発車していく。
15分後には温泉津駅に着く。本数の少ない普通列車を補完するためか、ある程度まとまった乗降がある駅に停まっているようで、この列車の後を走るスーパーまつかぜ7号は仁万駅にも停まる。
仁万駅といえば子供の頃読んだ鉄道写真の本に仁万〜馬路間で撮影したキハ58+65の写真が載っていて、いつか訪問したい地だったよな…と感傷にふける。
途中下車の候補地であった温泉津駅は無人だがJAが駅に入居している。だからといってコインロッカーなどは無いので観光には使いづらい…
集落自体は漁港もあり車窓から見ただけでも雰囲気抜群なので手段はともかく一度訪れてみたい街である。
温泉津の次は江津で、未乗区間の完乗が迫る。感慨深いが、江津から先も乗るの2回目なので新鮮さがありまだわくわくが続く。
入り江があって漁村があると集落となり駅が作られる、正に鉄道が交通の主体を担った時代がそのまま残っており、深い感動を覚える。駅によってはKATOの貨物駅はここを見本にしました、みたいな場所がそのまま残っているので鉄道が社会に占める比重が高かったころを名残りでもいいから体感するべく定期的に乗りたい…。
山陰本線はそれらに加えて日本海がかなりの区間で楽しめるので、気動車に乗って海が見たい時にうってつけである。
まあ本数と距離を考えたら気軽に乗りに来るのは難しいけど…
遅れが少し回復して、9分遅延で17時45分に益田駅に着く。ここで日本海とはお別れし、山口線に入って終点新山口を目指す。
この辺でギアを変えて日本酒を飲み始めた。奮発して大吟醸なので口当たりがよくスルスル飲める。
おつまみのカシューナッツを醤油でコーティングしたものも美味しくてボリボリ食べていたが、裏のカロリー見たら556calとあって途中で食べるのをやめたw
ナッツ類恐ろしいよね…
山口線はおよそ1年ぶりで、前回はキハ47だったところを快適に進む。帰宅後入れ違いでやまぐち号に乗りに来ている友人のポストを見たので、次こそSLだ…と思ってはいる。
途中駅で交換。沿線に県庁所在地を抱えるからか本数はそこそこある。
キハ187は車内放送に国鉄型チャイムを採用しており、湯田温泉手前で無事採録に成功。
ようやく新山口到着。単線だらけの山陰本線・山口線で回復運転して3分遅れにまで縮めたの凄いと思った。
最初は心配だった3時間30分の旅もあっという間で楽しく快適だったな。
おかげでさくら号に無事乗車し、予定通り小倉駅に着いた。
スーパーホテルに投宿すべくアーケード通りを歩く。なぞの川柳大会があり、面白い句が陳列されている。
無事投宿しようとすると、カウンターにわらわらと高校生がいる。どうやら北部九州でインターハイと重なっていたらしく、宿が高騰していたのも納得であった。
新体操の選手らしい、可愛いJKが飲み屋街を歩く光景はミスマッチしかなくて面白かったわね。
面白かったと言えば宿の大浴場が男女入れ替え制で、22時で女→男になるのだが22時過ぎあたりが「混雑」表記だったの、JKの残り湯に男どもが殺到したと思うと草生えたわね。まあ23時過ぎでも「混雑」で不審に思って行ったらガラガラだったから表示が狂ってた説あるけどw
最近は毎年来てる気がする小倉駅。駅の大階段でインターハイアピール。
夕食は地場チェーンのウエストに行くべくモノレール乗車。最寄りが小倉駅近くに無く片野だったが、おかげでモノレール欲求と地元グルメ欲求の双方を満たすことが出来て良かった。
もつ鍋食べたかったけど2人前から…との表記で諦めかけたが、なんかセットがあったのでそれで事なきを得た。明らかに2人前あった気がするけど…w
今度は普通にうどんを食べてみたい。なお九州以外では埼玉に出店している模様。
令和6年8月6日(火)
再びの7時起床。友人の奥様に頂いた鈴カステラを食べたので朝食をパスし8時には小倉駅へ。この日は日田彦山線を乗りとおし日田から久大本線で大分に抜ける予定である。
前日、日田から乗る予定のゆふいんの森指定が満席で取れなかったが、立席特急券でデッキ立ちも覚悟しての出立であった。
もう4度目くらいの乗車なので見慣れた小倉駅4番ホーム門司方。
城野までは電化路線を走り違和感しかない。その城野でまあまあ学生が乗ってきて平日を感じる。
それも北九州市内の呼野あたりまでで下車していなくなるので車内撮影がはかどる。
キハ147のレトロさは何度乗ってもいい。夏場はエアコンの効きが良くないが…
政令指定都市に国鉄型が走るの、ここと広島(芸備線)、岡山(吉備線)くらいだろうか。都市圏輸送のポテンシャルあるから新車入れて増発、駅開設、あるいは電化という攻めの姿勢をやって欲しい…
そんなことを考えていると田川郡に入り採銅所駅。木造が好ましいが4分停車なので車内から愛でるにとどめた。
そこから2駅で田川郡の中心に入り田川伊田に着く。セメント工場が目の前にあり炭鉱無き後もヤマで食ってる感がある。
ちなみに山陰以降ヒルビリーエレジーを読み続けているが、元から田舎の(暴言)山陰よりも北九州産炭地域のほうがヒルビリーエレジーにふさわしいエリアだと思った。
まあこちらでは麻薬はまん延していないし、「マウンテンデュー・マウス」(幼少期から炭酸飲料が与えられすぎて乳幼児の歯が蝕まれる現象)も生じておらず治安の極端な悪化も起きていないので北米と比べると超絶恵まれているが…郡内の首長がヤヴァイらしいけど…
そんな風に周辺をアパラチア山脈になぞらえていると、終点の田川後藤寺に着いた。
以前来たときはここから後藤寺線に乗り換えた。その後藤寺線のキハ147は北海道色みたいになってたw
ここで添田行きに乗り換える。ここからが日田彦山線の未乗区間である。本当はBRT前に来たかった…
西添田駅の昭和から放置されたような駅名標すこ。
添田駅は綺麗にされてたが駅舎は壊され多目的トイレだけあるコストカット超合理的な令和仕様
バスとは対面乗り換えできる。車内には添田町アピールが。
バスは途中まで一般道を走り、彦山から宝珠山のみ旧線を転用した専用道である。
渋滞もなくおおむね時間通りで、客もほぼ同業者の4名とあって快適な道中であった。
終点の日田までは乗らず、夜明で鉄路に復帰。いい木造駅舎だ。
ここでは久しぶりにキハ200に乗る。転クロの車内でとても良いが、わずか9分で下車。
日田で10分接続。ゆふいんの森に乗車。
前に日田に来た時もゆふいんの森で来たので、これに乗ればゆふいんの森で久大本線を完乗したことになる。
当初は10分の乗り換えのうちに駅で指定券ラストチャンスを粘ろうかと思ったが、暑い中地下通路を通って駅舎に行くのは怠かったので、今朝の想定通り立席ワンチャンを狙い乗車。
まあ、だめで降ろされたら次発1229の普通キハ200で大分入りするダメージコントロールも検討済ではあった。
乗車後、アテンダントに申し出ると若い誠実そうな車掌が呼ばれ、「本当は乗れないんですが…」と言われつつなんと1号車13Aを案内された。素直に嬉しい。特急料金も払い無事ゆふいん3号の客になれたのでありがとう寛大な車掌さん…。
感謝!感激!雨あられ!という感じになりビュッフェ爆買いおじさんになった。車内で生ビール飲めるのは貴重。ソーセージも温めて出してくれる。由布院ミルヒクラッフェン美味しすぎてお土産に大分で買ったw
35周年タオルとかも買ったが、買いまくってるところを件の車掌氏に見られたのはちょっと恥ずかしかったな(^^;
由布院以降は客も減ったので最後尾まで車内探索もした。客の9割がた訪日客やったなぁ…
訪日客の乗降はスーツケースが絡み時間がかかるのか、数分遅れで大分駅に着く。大分〜別府のみ先頭に乗る家族連れなどを乗せ、遅れはそのままに別府駅1330着。
初訪問!温泉推しの街である。
さっそく駅前の高等温泉へ。レトロな外観に期待が高まる。
「あつ湯」と「ぬる湯」があり、「あつ湯」は今だと貸し切りだよ!という番台お姐さんの囁きに従い250円払い2種類の浴槽があるという「あつ湯」へ
脱衣室から湯舟が見下ろせる作りになっており、文字通り全裸中年男性になって階段を降り、体を洗って湯舟へ…
ハッ……アッ!アーツィ!アーツ!アーツェ!アツゥイ! ヒュゥー、アッツ!アツウィー!、アツーウィ!アツー、アツーェ! すいませへぇぇ〜ん!アッツ、アツェ!アツェ!アッー、熱いっす!熱いっす!アッツ! 熱いっす!熱いっす!アツェ!アツイ!アツイ!…アツイ!アツイ!アツイ!アー・・・アツイ!
これでもかって位広々の湯船の中には
熱々の湯(公称44度)が入っており 熱さのあまり
ケツに蝋燭を垂らされたKYNになってしまいました〜!
一番風呂だから50度くらいになっていたのでは…?と思ったが、「水で薄めるのは注意してください!この前は水風呂になってしまい最悪でした!!!」という強烈な怒りを感じる張り紙が貼ってありチキンの私は加水することが出来ず、階段下のまだマシな湯船に入ったのだった。
階段下のマシな「あつ湯」は洞窟のようでなかなか楽しい。湯船のへりに腰を掛けるなというローカルルールがあるらしく、過ごし方が耐熱蹲踞か出るかの2択しかないので入浴特有のノンビリ感ゼロだが…
「ぬん」「のつ」など言いながら耐熱蹲踞ならぬ耐熱スクワットみたいになっていると新たなる挑戦者が現れる。彼も体を洗い、あつ湯チャレンジしたが秒で敗退し階段下に逃げ込んできた。
貸切状態が終わったので体を流し出ようとすると第三の全裸中年男性も出現。入れ替わりに脱衣室へ戻る。
脱衣室で扇風機を動かし汗を乾かしていると、下で第三の男が「あつ湯」に加水してチャレンジを試みる様子が見えた。
ある程度加水できたのか、えいやと入浴していく…と思ったら「アッツ!!」という声と共に緊急脱出が試みられていた。転倒しすわ怪我か!?なんていう状況にもなったので、「あつ湯」チャレンジする読者諸賢らは受傷事故防止に留意されたい…
なお新たなる挑戦者兄貴は自分より後に来て自分より早く出て行ったので、250円という価格設定もこの回転率なら頷けるのだった…
最高気温35度にあつ湯が加わり、汗だくで別府の街を徘徊する。郵貯のために別府トキハまで歩き、スタバで回復した。
当初はここから空港行バスに乗ろうかと思ったが、大分まで戻りバスに乗っても変わらないので、少しでもJR九州に乗っておきたく駅に戻る。
これなら当初から駅に行きシアトルズベストコーヒーのチョコレートドリンク飲みたかったな…
まあ旅は臨機応変なので仕方がない。SBCは大阪でも飲めるしな。
道中よさげな映画館も見つけられたのでヨシ!
なお駅には「あそBOY号」がおり、ハチロクキタ――(゚∀゚)――!?ってなって見に行ったら
ちょっと違うヤツいたわね。これはこれで乗りたいが。
そして佐伯行きに乗車。相変わらず座席が減っており、転クロの希少価値が高まっておる。幸い車站クロスに座れたが、ヤンキーが座席のあった空間にしゃがみこちらの車站クロスにもたれてくるので乗り心地最悪であった。。
15時23分に大分駅着。アミュプラザもあり綺麗で大きい。新幹線が無いのが不思議なくらいだ。
駅構内で以前買った唐揚げが美味しかったが、これから飛行機なので買えないのが辛い。
由布院ミルヒクラッフェンを買い、空港バスに乗る。1列に1人乗るくらいでそこそこ混んでいた。
空港は国東半島の先にあり、大分市街から遠くたっぷり1時間かかる。
九州の高速バスといえば、高校の修学旅行で九州自動車道を走行中に角刈りN君が「もっと速く走れないの?ボク遅いの嫌いなんだけど」と煽った宣ったら、バスのスピードが速くなった思い出がある。
そういうわけで高速に乗るこの空港行バスにはわくわくしていたが、追い越し車線に入りガンガン抜いていくので期待を裏切らない走りであった。
高速から空港連絡道路を抜け、16時47分の定刻に大分空港に着いた。
アプリでチェックインできなかったが、荷物を預ける時に申し出たら昔懐かしい長方形の航空券が出てきた。
飛行機まで2時間あるので、余裕を持って早めの晩飯でから揚げを食べ、お土産を物色する。
北九州インターハイの影響かかなり混んでいて、「平日なのに…」って言っている客がいた笑
買い物を終え早めに保安検査場を通過する。大分空港はカードラウンジが保安検査通過後にあるので、ここで休憩。
大分合同新聞や西日本新聞を読む。西日本新聞に丁度鹿児島県警の不祥事がらみの記事があり、野党系県議が百条委を要求して最大会派の自民が賛否に割れているところサッチョウの意を受けたらしい国会議員が否決を促している話が載っていてオタク的に興味深かった。
そんな世俗に触れているうちに出発時間だ。待合には見覚えのある体育強豪校ジャージが見られ、インハイ帰りらしさを醸し出していた。
首から上が明らかに日焼けした体育少年なのにガッツリJKという存在を見かけおじさんの鑑別機能が破壊されかけたわね
俺の乗る飛行機は相変わらず小さい…
良い夕暮れが見れた。旅の締めだ。
おわり
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