東京高等・地方裁判所

令和6年3月22日(木)

首都東京の裁判所。
霞ヶ関の一角で司法官庁として存在感を放っている。


この日もマスコミが住民訴訟らしき一団を取材しており、事件に事欠かないようだ。
民事だけで50部くらいあり、家事調停室が予約で一杯という噂も漏れ聞くので事件数は恐ろしく多いんだろうな。

実は来るのは大学以来だが、手荷物検査が必須となっており今や気軽に入れない。


こちらはよく裁判所と勘違いされる法務省庁舎。歴史が感じられるので末永く残して欲しい。


検察の入る中央合同庁舎第6号館。公取委もある。ここで働いてみたかったが、隣の法務省に願書を取りに入った記憶しかない。。


幸いペンキで汚れていなかった銘板たち。写真だと反射で見えづらい。。


泣く子も黙る“桜田門”警視庁もお決まりのアングルで。



ランチは日比谷公園の松本楼とした。高い(3000円近い)けどお洒落。開店と同時に来たが平日並んでてこんな高級ランチに行列なんて東京怖いわ…
公園散策してて、野音ってこんな行政官衙のど真ん中にあるのか…と新鮮な驚きでしたね。
最近は各省庁の食堂が撤退しまくってて昼食難民が増えているらしい。ハードワークなんだから昼飯くらいいい物食って欲しいと一国民としては思う…


霞ヶ関訪問後は謎の支線、方南町駅に行き丸の内線乗り潰し。車両も新しくなったわね。


新美術館で現代美術の展示(遠距離現在)とアンデパンダン展を見た。ネタに振った絵やガチ感のある廃墟の再現はなかなか面白い。
表現や内容に代々木の雰囲気を感じてしまったが…
門戸開放してる方針は素晴らしいと思うので自分もなんか作品作ってどこも出せんかったら出してみようかの。


*********************以下は過去の東京地裁訪問日記(2009年09月17日)を懐かしの会員制サイトから一部改変し引用***********************

傍聴に行ってまいりました。東京地裁へ

裁判を一度も見たことがないロー志願者というのも恰好がつかないなぁー、と危惧していたところに、ゼミで裁判所見学の話が持ち上がったので、渡りに船とばかりに参加させてもらいましたよ

楽しすぎて寝不足に陥った伊豆旅行の直後だったんで、かなり疲れてはおりましたが、今日もアカデミックな面で面白くて大変満足にございました

…集合時間に遅れてごめんなさいm(__)m


今日傍聴したのは

窃盗・傷害事件(新件)
自動車運転過失致死事件(判決)
強制わいせつ等(審理)←途中まで

窃盗のは同い年なのに前科七犯の被告人でびっくり
弁護士も検事も若い女性でした。傍聴席には家族らしき人も来てました
弁護士は何やら争う構えを見せていたので、私選かもしれませんね
裁判官は丁寧な人で、被告人にきちんと話しかけていて好感が持てました。共犯の多い事件で、検事の朗読を理解するのがとても難しかったですが

自動車〜のは保釈or在宅起訴されてたらしい被告人がスーツで登場。私たちの目の前に座っていた遺族らしい年配女性と少年に深々と頭を下げてから着席していたのが印象的でした。禁固一年六月執行猶予四年でしたが、裁判官の説諭が聞き取りにくかった
あと書記官の女性がヒールはいてて髪染めてて意外

強制わいせつはやたら傍聴人が多く、また被告人が外国人で通訳を挟んでいたのでなんだかまどろっこしく感じられました。しかし弁護側証人で奥さんが呼ばれていて不憫不憫


傍聴後は最高裁の見学も行き、将来の職場見学wに大いに役立ちました

しかし傍聴席には結構大学生や、傍聴マニアがいましたね
あんなに多いとは…

あとデートで来てるらしいexclamationカップルもいて、「これもインテリデートの範疇に入るのか…」と少し引きました

***************************以下雑感
前日にNNNドキュメント「法服の枷」を録っといて見てたんですが、その中で、長沼ナイキ訴訟で有名な福島という裁判官が、東京地裁の裁判官会議について「まるで株式会社裁判所・東京支店の営業報告のようだ」という発言があったんですが、今日の裁判を見ていてそれが何となく納得できましたね。
事件が多すぎるのか、判事の数が足りないのか、裁判はある種時間との勝負のようで
最初に聞いた窃盗の事件で裁判官は証人尋問の時間をすごく気にしていて、検事も証人尋問請求の最後に「(呼んで聞くのは)一回で済むので訴訟経済上もよい」旨の発言をしていました。そして冒頭陳述は早口、早口、早口。友人が聞いた別の法廷では弁護士が噛みまくってたそうですがw
とかく早く終わらせよう、次の事件を片付けなければ後が…ふらふらというような刑事裁判の形骸化のような雰囲気があって、判事も疲れがにじんでいるような感じで説諭まで早口なんですよね〜
アメリカの裁判所は24時間開廷してるところもあるらしいですが、いやはや…


あと裁判傍聴なんですけど、傍聴マニアって場合によっちゃものすごく不謹慎なんですよね
目の前に祖父を亡くした遺族がいて、また衝立の向こうには児童ポルノの被害者がいて、ワルになってしまった中国移民の子がうなだれていて…
今日傍聴して、その魅力(?)にハマる人の気持ちは十分わかったんですが、人の人生の一幕をのぞきながらニヤニヤしつつ各法廷を渡り歩いて、裁判の途中にも関わらず法廷への出入りを繰り返して…
いい趣味とは、とてもじゃないが思えなかった
そしてそんな連中と一緒になって裁判を見ていた自分が少し恥ずかしかった

少なくとも彼らマニアと同じ身に堕ちない様に、今回の見聞を生かして、法曹への道を邁進すべき、ですかね

明日から気合入れよう

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いやー初々しさがありますね。転載してて恥ずかしくなってきた笑
コメント欄にもその後司法官になったり日比谷近辺で働くことになった友人知人がコメントを残したりしていて、今読み返すと感慨深い。
某交流サイトが消えたら永久に失われそうだったのでこうしてサルベージしておく。

ロー時代はインターン除いて傍聴してなかったし、近年は全く行ってないので雰囲気もだいぶ変わっていそうだ。。

平日暇になったら行ってみようかね(いつになるやら…)

おわり

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