劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(日本:2021)


原作 ブシロード/ネルケプランニング/キネマシトラス
監督 古川知宏
脚本 樋口達人


出演 愛城華恋(小山百代)
   神楽ひかり(三森すずこ)
   天堂真矢(富田麻帆)
   星見純那(佐藤日向)
   露崎まひる(岩田陽葵)
   大場なな(小泉萌香)
   西條クロディーヌ(相羽あいな)
   石動双葉(生田 輝)
   花柳香子(伊藤彩沙)


<あらすじ>

「スタァライト」――それは遠い星の、ずっと昔の、遙か未来のお話。
この戯曲で舞台のキラめきを浴びた二人の少女は、運命を交換しました。
「二人でスタァに」「舞台で待ってる」

普通の楽しみ、喜びを焼き尽くして、運命を果たすために。
わずか5歳で運命を溶鉱炉に。

――危険、ですねぇ。

やがて二人は再会します。
一人は悲劇の舞台に立ち続け、もう一人は飛び入り、引き離され、飛び入り、
二人の運命を書き換えて……キラめきに満ちた新章を生みだしたのでした。

もう目を焼かれて塔から落ちた少女も、幽閉されていた少女もいません。
ならば……その新章の結末は?

「スタァライト」は作者不詳の物語。
キラめきはどこから来て、どこに向かうのか。
そして、この物語の『主演』は誰か。
私は、それが観たいのです。

ねぇ――聖翔音楽学園三年生、愛城華恋さん?

公式サイトより)


<感想>

高校の先輩のお勧めで鑑賞。アニメは2話程度見ただけで突入したが、凄まじいカロリーに圧倒された。

Twitterで大阪のヲタクが「激重レズコンテンツ」と表現していたがまさに“劇”重だったわ…

前作でレビュースタァライトを演じきった99期生達ももう卒業、それぞれの進路に向けて旅立つ中、主人公愛城華恋は自主退学を選んで…という学園物あるあるな展開の導入部。進路指導の中で99期生9人の名前と境遇を紹介する冒頭はほぼ初見の私にも優しい作り。いや最初5分は砂漠でトマトがいきなり爆発しキリンが爆走する前衛的な作りなのでつが。。

その後一転、E233系が走る丸の内線で新国立第一歌劇団の見学に向かった一行はそのままキリン(津田健次郎)のオーディションに巻き込まれてしまう。大場なながE233が変形した舞台の上で仲間をバシバシ斬っていく。このあたりから学園物を見に来た自分の理解がどこかに吹き飛び、部隊少女もとい舞台少女のガチマッチが公式CPとともになだれ込んでくる。もう引き返せない…

ふたかお清水寺デコトラバトル(何を言っているかわからないと思うが本当にこう表現するしかない)でもう通常の映画のクライマックスのような熱量なのだが、なんとこれが入口。

ひかまひ2021新国立競技場バトルでは2人の五輪競技コスが観れて眼福です。ヤンデレを救うために五輪開催するしかねぇ…

じゅんななな515事件、学園物で切腹強要や介錯シーンが出てくるなんて思わないでしょ。都の西北志願らしい星見純那が演劇関係の名言をガンガン引用してて電脳化してるのかと思った。自分の言葉で話せって怒られてたけど。星見純那ってワセジョに居そうな見た目ではある。めっちゃ好み…。なお演じる佐藤日向がなんちゃって眼鏡して作品PRしてるけど、眼鏡JKものAV嬢みを感じてたまんねぇんだよなぁ…(大変失礼

真矢クロバトル、動物将棋で銃武装した動物が書いてあったからガン=カタみたいなの見れるかと思ったけど正統派宝塚な戦いだった。それはそれでよい…

満を持してかれひかバトル、バミリと化した輸血袋華恋をくっつけたアタシ再生産カーがマッドマックス怒りのデスロードまんまに砂嵐に突っ込むシーンで腹筋が崩壊した。

と、バトルシーンだけで大満足なんですけど、愛城華恋と神楽ひかりの13年かけた百合エピソードも素晴らしい(スバラシィbyイ・ユンボム@秘密の森)

あらすじがあらすじとして機能していないことからお察しのとおり、通常の感覚では理解できない、「考えるな感じろ」系の映画ともいえるし、細かいところまで作りこまれて考察がはかどる映画でもある。

つまり大変贅沢な映画。

何回も見るヲタクが続出するのもよくわかる。わたしもTVシリーズ復習から始めようか…(未見だから履修が正しいか。)

ネタばれMAXの舞台挨拶が載ったこの記事の方が鑑賞後にはスルスルと入ってくるのではないだろうか→(「裏話満載!「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」初日舞台挨拶レポート(※途中からネタバレあり)」


列車は必ず次の駅へ――

では舞台は?

あなたたちは?


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