『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(アメリカ:2023)
監督:チャド・スタエルスキ
脚本:シェイ・ハッテン、マイケル・フィンチ
<キャスト>
キアヌ・リーブス
ドニー・イェン
ビル・スカルスガルド
ローレンス・フィッシュバーン
真田広之
シャミア・アンダーソン
ランス・レディック
リナ・サワヤマ
スコット・アドキンス
イアン・マクシェーン 他
<導入・あらすじ>
数々の伝説で裏社会を震撼させてきた最強の殺し屋ジョン・ウィック。愛犬を殺されロシアンマフィアを壊滅、家を爆破されイタリアンマフィアも殲滅、掟を破りながらも粛清の包囲網から生還した男が、遂に裏社会を支配する組織との決着に始動する!
前作から4年、切れ味鋭い超絶アクションを追求するキアヌ・リーブスに加え、ジョンを追い詰める盲目の達人、ケインにドニー・イェン、日本の旧友、シマヅに真田広之と、各国のリアルアクションのレジェンドが集結。
パリ、ベルリン、ニューヨーク、そして大阪と舞台も大幅スケールアップ!世界77カ国で初登場No.1、シリーズ最大ヒットを記録してノンストップ・キリングアクションが帰ってくる!
裏社会の掟を破り、粛清の包囲網から生還した伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。
地下に身を潜め、全てを牛耳る組織:主席連合から自由になるために立ち上がった。
組織内での権力を得た若き高官グラモンは、聖域としてジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破、ジョンの旧友でもあった盲目の達人ケインを強引に引き入れ、ジョン・ウィック狩りに乗り出す。
そんな中、日本の友人、シマヅの協力を求めてジョンが大阪のコンチネンタルホテルに現れる・・・。果たしてジョンは、かつて忠誠を誓った世界との決着をつけて、真の自由を手にすることができるのか!?
公式サイトより
<感想>
2014年に第1作が公開されたキアヌ・リーヴス主演のアクション作品もとうとう4作目。
B級アクションのノリが強かった本作も、回を追うごとに予算もスケールもアップ。
世界を股にかけるガン=カタ系列の本格アクション映画として不動の地位を得た。
今回もNY、パリ、モロッコ、ベルリン、大阪と地球を一周している。
あんなボロボロの体で飛行機乗れたのかな…とかは気にしてはいけない。
ケプラー素材の防弾スーツとかいうマジカルアイテムが9mm弾をはじく設定がある世界なので…
大阪のコンチネンタルホテルが出て来て日本人としてめちゃ楽しめましたね。ハリウッドの描くトンチキ日本描写からしか得られないエンタメがある。「初志貫徹」「牧野」という謎ネオンだけでもう笑えるが。鶴丸マーク使うて日航から怒られが発生しないかなw
相撲レスラーボディーガードももちろん出現。彼ら肉体で弾丸をはじいていたよね…
敵が来ると酒盛りからシャキッと戻り、精肉・鮮魚と書かれた冷蔵庫から弓矢・日本刀・手裏剣・自動小銃を取り出すシマヅの部下たちカッコいいす。
めちゃ防御が堅い主席連合軍も弓矢の物理攻撃に弱いのワロタ。
そして梅田駅に逃げろと言われて乗るのが、どう見てもLA仕様の地下鉄四つ橋線なのもポイント高かった。西梅田って行先表示、大阪ロケハンして御堂筋線より四つ橋線が空いていることを知らんと出てこないでしょ笑
とまあ日本パートだけでお腹いっぱいだったのですが、その後もベルリンのポーカー大会にパリの人間花火大会と、暴力の万国博覧会や〜って感じで2時間50分があっという間だったんですよね。
チンピラですらフラッシュライト装備の自動拳銃でバキバキにクリアリング決めるパリ、もう治安が自治体警察でどうこう出来るレベルではない…。散弾に発火弾仕込んで試射して(やり過ぎかなぁ?)って準備した後、その散弾銃を秒で奪われて自分たちが花火にされる流れ面白かったわね。
1対1の近接が大阪のホテルファイト、ベルリンのクラブファイトで食傷気味だったので、フランスで俯瞰視点の銃撃戦になって「味変が効いて美味しいすねぇ〜」と最後まで楽しく鑑賞できました。
あと凱旋門でのランドアバウトぐるぐる銃撃戦、車で襲ってきたチンピラを逃げずにグルグルと回り込みながら丁寧に射殺してて、ジョンウィックがファンサ(銃撃)してる…ってなったわねw
コンセクエンス(consequence)、帰結という意味合いだが、報復の行く末という意味合いでは本作をよく示す副題で、最後の最後まで因果がきちんとめぐっており、綺麗に回収されて終わったと思います。
面白かったので初めてサークルのラインに感想をちろっと投稿してしまった。福田村事件の直後になったので空気が変にならんといいが…
きちんと最後まで見ようね、という親切な案内があり
ドニー・イェン、自分だけそう幸せには終われんすよなぁ…(´・ω・`)
おわり
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