長野地方裁判所飯田支部

令和5年4月3日

3月5日の日経文化時評「美の大都市偏重に風穴を 地方美術館の挑戦」で飯田市美術博物館が特色ある展示をすることを知り、久しぶりに飯田線乗るか〜と飯田市を日帰り訪問した。


伊那路に乗るの、越してきてから初めてかもしれん。飯田線ホームではなく4番線から発車する。豊橋駅唯一の優等列車である。

節約で普電も考えたが4時間かかるので213系に当たったとしても腰が死ぬと思い課金した。

お陰で快適に過ごせましたわね。自由席も全部埋まることはまずなく…。



飯田駅。キオスクが3月末で閉店しており、みどりの窓口も時間の問題かな…なんて思ってしまった。

リニアが開通すれば大きく変わると思うが、リニアの駅は飯田駅ではなく元善光寺のさらに北に出来るうえ乗換駅は作られないらしいからそうでもないかもな…。

日曜の昼下がりだが駅周辺はひと気が無く、りんご並木を過ぎた地域交流センターのあるトップヒルズ本町まで行くとようやく人がうろうろしているのに出会えた。完全な車社会であるが、飯田線は2時間に1本で特急は日に2本しかないのでむべなるかな。

以前行った上海楼は行列だったので、地産地消をやっているカフェでクリン豚のとんかつカレーを頂く。肉厚で脂身もしっかりあり美味しかった。

そこから10分ほど歩き飯田市美術博物館へ。


原 広司設計の一風変わった建物。デザインが尖っている。


屋上には南アルプスが一望できる展望台まである。


蜘蛛の巣を払うための箒が備えられており、まだ虫が本格化する前に来てよかったと思った。


飯田の街が南北に一望出来てよい。南アルプスは雲で見えなかったが…


望遠レンズを持っていると飯田線も綺麗に取れると思う。なお本数。


肝心の展示は、伊那谷に気鋭の現代作家たちを連れてきて生み出された快作・怪作の数々でなかなかに面白かった。展示はほぼ撮影不可なので、興味のある向きはぜひ訪れていただきたい。辰野や豊中、京都、碧南に巡回予定。
自分のお気に入りは野原都久馬で、ビビットな空の色使いが南アルプスの天然水のポスターに使えそうだと思った。なおこの方は梅田駅や渋谷駅の雑踏も描いているそうなので俄然興味が湧いたわね。

菱田春草の展示や博物館部分も見て満足してから裁判所へ足を延ばす。なお飯田城跡には天然温泉が湧出しており優秀な日帰り温泉だったらしいので次は入浴したい。

飯田市は天竜川の河岸段丘に出来た街なので、アップダウンが激しい。急傾斜地崩壊対策工事(長野県土木部発注)で出現した駐車場などを過ぎながら12分ほどで裁判所へ。



道中にゃんこを発見し岩合光昭ごっこした。



いました、にゃんです!

ネコと戯れた後は司法機関と戯れる。


飯田支部は合議取り扱い庁であり、伊那支部に填補を送っているくらいなのでさすがに大きい。

地検は市役所の方の合同庁舎にあり今回はパス。なお、小和田駅訪問の際に裁判所を見たと記載してあるが、おそらくこちらで見たのが合同庁舎だったと思われる。
そうすると、20年越しに地検と裁判所を見たことになるので時の流れをひしひしと感じる。



近くには日本第1号のラウンドアバウトもある。

慌ただしい飯田市の訪問の締めくくりは駅前の土産物店。赤飯まんじゅうと地酒を買い、懐かしさを感じながら伊那路4号で帰宅したのだった。


水窪もまた降りてみたいですね。今や浜松市の一部になってしまったし水窪署も天竜署の分庁舎へ降格してしまったが…。当時も今もコンビニは無いのだが、こういう山間の街に惹かれるのだよな。

JR東海管轄だから電化で生き残っている飯田線、この先も末永く生き残って欲しいし非電化だが高速化改良されている高山本線のようになり木材貨物も復活すると言うことないんだよなぁ。

おわり

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