福岡地方裁判所
令和5年5月30日
3泊4日の北九州・山口旅行も最終日。この日は福岡空港から帰宅するので、博多を目指す。
宇部新川駅9時29分発で小野田線を完乗。周辺に民家がそこそこあるのに小野田線は日に9本しかなく、テコ入れしたらかなりマシになりそうな気がした。
小野田線は沿線のセメント町や硫酸町という名前が有名だが、確かに工場地帯を行く感じが楽しめる。と思えば目出駅のあたりは川沿いの漁村の小駅という感じもあり、これまでこのあたりのローカル線はノーマークだったが、存外鄙びた雰囲気が心地よく、乗りに来てよかったと思った。
30分ほどで小野田駅に到着。
昔は1番線を使っていたらしい。駅そばも現役なので今度昼に来たいわね。
小野田駅では乗り継ぎで40分近くあったが、裁判所は無く役所塗りは「有給なのになんで仕事思い出させるところ行かなきゃいけないんですか(キレ)」となるのでやらない。いや宮古とか五所川原とか、行ったとこも何か所かあるが…
なお昨日から使っていた山口セントラルパスはこの次の厚狭までなので、ここで客用マルスを使い(御多分に漏れずみどりの窓口は無い)厚狭から博多まで買っておいた。101キロ以上あるので途中下車可能になり有難い。
小野田からはきいないでんちゃで下関へ。古い転クロが好きだがこの車両もあと何年稼働するんだろうか…
下関に11時16分着。鬼のような速さで改札を出て目指すは「おかもと」。三江線乗車以来の新鮮なお魚にテンションが上がる。おかもと丼という3000円弱するものも惹かれたが海鮮丼で必要十分であった。なお時価のウニは北海道虻田郡産だったのでここでは食べんでいいとパスした。
並ぶこともなく満足のいくランチを済ませてから下関駅に戻る。途中故安倍晋三事務所でも見ようと思ったがもう別の議員の事務所になっているらしいので寄らなかった。飲食店でもないのにgoogleで星4.5をたたき出すのはちょっと面白いわね。
下関から415系1500番代で関門海峡を渡る。鋼製車が無くなってしまいロングの無味乾燥な車両ではつまらないので、門司で九州の車両に乗り換える。
やっぱこうでなくちゃ。もっともこの813もコロナで座席撤去などがあり快速運用も減って、使い勝手が悪くなってしまった…。新型コロナウイルス感染症の流行は鉄道に限って言えば悪い事しか引き起こさなかったな。。
直ぐ小倉に着いたのでとりあえず降りる。福岡空港は最終便を取っていたのでまだ時間に余裕がある。平成筑豊鉄道の鉄印を集めるかとも考えたが、一度行ったことがある路線でまた行くだけというのも芸がない。
とりあえず日田彦山線のキハ147が目に入ったので、モノレールにも乗りたいと思い城野経由でぐるぐるすることに。
日田彦山線も添田以南がBRTになってしまうので全線完乗の夢は潰えたが、この車両は良い。
2両ワンマンなので途中の無人駅は前方から乗り降りするようアナウンスがあった。うっかり2両目に座ってしまったので、志井公園で下車する時に難儀した。
以前来たときはモノレール→日田彦山線だったので今回は逆だ。ところどころ見覚えがある道を歩いてすぐに企救丘駅に到達。
マンションもあるが大きい駐車場が併設されているため、モノレール利用は飲んだ時とかになるんだろうか。日田彦山線を使うことはあるのか…??
某C大卒なのでモノレールを実家と思いこむ性質がある。見晴らしがよくて大体のモノレールは好きである。原点にも箱根ヶ崎延伸時には乗りに行かんとね。
小倉競馬場は大きい。正直モノ4両で捌くのはきついと思う。
北九州市立大学は競馬場前にあり、一体何人の学生がウマに墜ちるんだろう…と考えてしまった。法学部もあるが法科大学院は無い。今となっては正解かもしれん。。
一部燃えてしまった旦過市場も見下ろすことが出来る。
20分ほどの空の旅を終えて小倉駅に戻る。
私事だが最近ANApocketを導入しマイル稼ぎをしている。そこで路面電車などの鈍足公共交通機関に乗ると「モノレール」判定になりモノレールが無い街に単軌車が爆誕するのだが、今回初めてちゃんとモノレールに乗りモノレール判定になったので感動した。
ここからはソニックで博多へ向かう。久しぶりの九州特急にワクワクした。たった30分なのが惜しまれる。
博多駅に着くころには雨が激しくなった。カラフルで観ているだけで楽しい九州の特急車両たちである。
博多では荷物を預けて地下鉄の一日乗車券を買う。こんな天気だが、ずっと気になっていた大濠公園へ向かう。空港線で10分ほどである。
大濠公園駅は3番出口を出ればすぐ公園に入れる。雨だが歩いている人が意外といた。カフェのマークが目に入り、ははあスタバはこちらか…と向かうとボートハウスなる違う建物に着いてしまった。
気を取り直して池のほとりをもう少し歩くと目指すオシャレスタバに出会えた。
観光名所と化しているからか、中韓の客で店内はほぼ満席である。タイミング良く池側を向いたソファが空いたのでそこに座り30分ほどお洒落空間を堪能した。天気はあいにくの雨だが、これはこれで風情があった。
スタバだと池と店の間に道があるので、池を堪能したいなら先ほどのボートハウスの方が水面に張り出しているので良いかもしれない。
釣り禁止がやたらあったが、むしろここで何か釣れるのだろうか…
調べるとバスやブルーギルという定番外来魚が釣れるらしい。そして一部で釣りOKになっているから、都心の貴重な釣り場となっている模様。
そんな大濠公園、池のほとりには福岡市美術館があるので寄っておかねばなるまい。草間彌生作品が修復されていた。
田中千智「生きている壁画」大きいので写真に収めるのが大変。
この日はコレクション展と福岡アートアワードの展示が見られた。九州ゆかりの作家の他、ロスコなどもあり満足度が高い。
九州産業大学芸術学部・大学院芸術研究科作品展「九芸展2023」というのが貸会議場で行われており、無料だったのでこれも観る。
こういう卒業制作は尖ったものが見られて楽しいが、今回も期待以上、いろいろな試みがあって楽しかった。
映像アートが強いのだろうか。コミケで見れそうな同人誌を作っているオタクもおり、文化の揺籃がされているので未来への期待が持てた。
福岡の芸術を楽しんだ後は六本松駅に抜けて裁判所巡りとなる。雨の中、歩道がかろうじて整備されている交通量の多い道を南下する。福岡も古い街なのでこういう道は多いのだろう。
六本松は大きな交差点に地下鉄駅があり、最近整備されたようであった。九州大学のロースクールはここにあるようで、この上ない便利な立地だなぁと思った。
平日だからか人が多い。警備員も目立ち、さすが工藤会のお膝元、写真を撮るのもなんだか憚られる。報道機関の素材写真でうんざりするほど撮影されていると思うが、やはり部外者で報道でないと誰何された時に困るので今回もサクッと撮って離れた。まあwikipedia用写真を趣味で撮ってますくらい言えばいいのだが…
仙台高裁よりも大きく見える。雨なので全景が取りづらい…
地検は令和元年に出来た福岡第二法務総合庁舎に入る。綺麗なところで働けるのは羨ましい。いや長時間労働なので本当に羨ましい環境かは疑問符が付くか…
その後は新規開業した七隈線で博多まで戻る。濡れた折り畳み傘を提げていたら席に座っていたクソガキもとい小学生に「めっちゃ水垂れて来てる!」と指摘されまくって草だった。
ピカピカ博多駅。市長の揮毫がホーム端にひっそりあった。
天神南で止まっていたものを博多まで伸ばしただけだがその効果はかなり高く、客が1.5倍になって混雑が激しくなったとのこと。元がリニアの4両なので混むとすぐミチミチになってしまうんだよなぁ…
仙台と違い6両まで伸ばせるようだが。
大学時代、八女出身の同級生に天神南から博多までの延伸の話をした記憶があるが、14年経ってようやくそれが実現して、そこに乗っているという現実には感慨深いものがある。
失恋、進学、陥没、三振、公私ともいろいろあったことを思い出しつつ、博多阪急のデパ地下で旨い寿司を食って旅の締めとした。
おわり
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