東京日帰り芸術鑑賞
ミロ展を観ろ、とガンダムが言って(ry
ジークァアックスを観ていることが滲み出る冒頭だが、GWに1日休みとって良いよと言われて適当に休みを入れ、予定らしい予定も無かったので思い切って上京していた。今回はそんなお話。
令和7年4月25日(金)
前の日までグダグダ旅程を組んでいたが、とりあえずこだま自由で関東入りすることに。
JR東海さんは25からGW判定しててこだまグリーン早得が使えなかったからね…
まあこの切符も販売数がかなり絞られるようになったのか普段でも全然取れないが……
小田原で下車し、未乗だった大雄山線ホームへ。小走りの結果5分で着き乗る予定1本前の列車に乗ることが出来た。
というわけで伊豆箱根鉄道完乗。鉞担いだ金太郎の故郷らしい。
改札でIC残高をチャージしたが、写真撮って5分で折り返したため駅員に怪訝な顔をされた。もう慣れっこだが笑
転換クロス車もあるが、今回はロング車になった。車窓は小田原市近郊を狩川沿いに走り、住宅街の中で富士フィルム工場があるといった普通の都市近郊私鉄である。
構内踏切や年季の入った駅舎にエモさを感じる向きもあろう。
往復で50分ほど。戻った小田原駅で昼食を採る。ラスカ小田原だけでなくミナカ小田原という駅ビルも出現しており、そちらに向かう。
魚を欲していたので海鮮丼を…と思ったら2000円もしたのでこれは寿司屋で好きなネタ食ったほうがいいかと回転すし屋に吸い込まれた。
そして魚欲も満たされ、14時35分のメトロホームウェイで都内に直撃する。
久しぶりの青いMSE。ネットで特急券購入すると50円安かった。
某SNSで有名な「謝罪しろ」看板群も列車からは小さく見えるのみ。ところで「謝罪しろ」って名誉棄損になるかならないかギリギリのライン攻めてますわね。
ラスカ小田原で買い込んだ横浜ラガーと銀だこで気持ちよく過ごし、町田あたりからうつらうつらし、新百合ヶ丘通過あたりから記憶が無いw
ところで町田って都内だけあって切り取り方によっては都区内の路地と変わらない雰囲気があるわねって車窓から見て思った。
表参道に15時51分着。10両目がワタリウム最寄り出口に近いと10号車取ったら、思惑と逆で先頭が10号車だったのでホームを端から端まで歩かされる羽目になった。
そして久しぶりの表参道だが、人が多いし高級店だらけなので圧倒されてしまった。久しぶり過ぎて道を間違えたり、爆走配達員をよけ続けたり、歩道は歩道で謎にマルチーズを10匹くらい散歩させるインフルエンサーもどきが出現し頭狂都だなぁ…ってなった。もっとも警視庁5万人は伊達ではなく、辻ごとに警官がいるので治安は悪くないのだが。
このあたりの学生寮に住んでた旧友元気かな…。昔はガラケーだけだったのに彼の住処までよく迷わず歩けたなと昔の自分に感心した。
ようやくたどり着いたワタリウム美術館で「鴨治晃次 展|不必要な物で全体が混乱しないように」を鑑賞。
平日なので展示を独り占めできるのがいい。
隣にもビルが建ち、それがためか窓ガラスの半分が見えないよう加工されていて、都心で私設美術館を維持する苦労が思いやられる。
鴨治晃次は初見だったが、ポーランドに渡り現代美術に取り組んでいるらしく、糊口をしのぐために80年代は現地商社で通訳をやっていた苦労話などが書かれている。
曰く、体に合わないスーツとネクタイで心を押し殺して仕事に取り組み、家で作品を作っているということが口に出来ない雰囲気が辛かったとのこと。
24時間頑張れますかの時代、今以上に偏見がキツイだろうによく耐え忍んだなぁ…と感じ入った。
職員の作品展が開かれるくらいには理解があるわが社、有難いので自分も具体美術協会あたりを見習ってそろそろ鑑賞する立場から創り出す立場になってみようかしらね。
この窓を利用する作品が気に入った。
アンケート回答やLINE友人登録でポストカードプレゼント、ってやってたから期待して回答したら展示と関係ない絵葉書で、それが2枚もらえただけなのでちょっと萎えたわね。
絵葉書自体は1階の売店にマニアックな物を取り揃えているのでそちらで買った方が良いのかもしれない。
1時間弱で現代美術を全身に浴びたのちは美術館をあとにして墨田区方面へ。
行きの新幹線で「リコリスリコイル」のポップアップストアがこの日から開店していると知ったためである。
外苑前に出て、メトロ銀座線から都営浅草線に日本橋で乗り継ぐ。銀座線は座れたので終点浅草まで乗って乗り換えた方が楽だった…と乗り継ぎ先の成田空港行き特急車内で後悔した(インバウンド連中の巨大荷物で車内が埋め尽くされていた)
そんな苦労を経て、本所吾妻橋で下車して東武鉄道線へ北上すると、真島に折られかけた新電波塔が見えた。
かわいいJKが出てくるアニメなので、予想と違わず弱男系オタク達がコラボカフェに列を作っている。
マンホールカードを配布していたが、これ撮ってるリアルJKがいて感動したわね。最高裁無罪判決くらいレアだと思う。
新幹線乗車証明を示し記念グッズを手に入れてから上野駅へ転進。グッズ類は高いしそんなに欲しくなかったので買わなかった。
京成青砥経由で行こうかと思ったが疲れてきていたので大人しく本所吾妻橋から浅草経由で上野に行った。おかげで本所吾妻橋〜押上間を乗り残すことに…w
上野公園は世が世なら歩いてはいけない時間帯に突入していたが、令和の金曜夕方は野球練習の少年達やランニングマンで人の気配はあり危なさは感じない。
東京に住んでいた時以来の都美術館である(撮影は帰路)。入口が地下なのは変わらないわね。
ジョアン・ミロ展は3フロアを使う贅沢さ。撮影可能なのは3フロア目のみであった。ミロ展を観ろって百万回言われてそうだと思う。
「太陽の前の人物」〇△□をモチーフにしている。*マークは星を表すらしい心が汚れているのでア〇ルにしか見えない
晩年もキャンバスを焼いたり切ったりアグレッシブさに余念がない
画だけでなく立体作品もあり飽きさせない。平日なのでゆったり鑑賞できるのもいい。
金曜日は夜8時まで開館してくれる素晴らしい采配で、スペイン内戦や二次大戦を生き抜いた円熟の作家を堪能することが出来た。
2300円は高いとも思うが、この内容なら満足である。
やはり芸術鑑賞は東京圏しか勝たんな。。
国内巡回しないので興味のある向きはぜひ行って欲しい。7月まで。
日本の書にインスピレーションを受けた作品もある。万博を機に来日していたそうである。
これで鑑賞したかったものはすべて観終えて、時刻は午後8時近く。旅の締めは浅草にある映画「PERFECT DAYS」の聖地巡礼をすることにした。
本日3度目の銀座線で浅草に戻り、目当ての店に向かうと改札すぐだったが、なんと満席。
こんな地下街にある昭和居酒屋なのに若い人と女子というお洒落カフェみたいな客層で満席なの、映画効果凄まじい…
諦めきれず、近くの郵貯ATMに行く(閉まってた)などして時間を潰して再チャレンジしたところ……
無事、ウリである焼きそばと役所広司も飲んでたハイボールにありつくことが出来た(^^)/
次は東京に宿を取って、もつ煮なんかもホッピーで頂きたいわね。ホッピーは酒場放浪記でよく見る割に飲んだことないので
店主はほぼワンオペのようで、インバウンドと映画の影響か疲れているように思えた…。それでも元気よくハイボール運んでくれるの本当に「おつかれちゃん!」という思いだ…
神田駅近くでは某SNS上で有名になったおかき屋アドトラックも初めて見た。陰謀論者の鉄板であるトランプとプーチン推しになってて草も生えない…
そうしてほぼ終電に近い新幹線で加茂鶴空けながら帰宅。濃密な一日だった。
♪Oh, freedom is mine, and I know how I feel
It's a new dawn, it's a new day, it's a new life For me
And I'm feeling good〜
Nina Simone - Feeling Goodより
おわり
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