2025末・馬と麺鉄

2025年の年の瀬。
姪っ子が東京で晴れ舞台に立つとのことで、おじさんの務めとして上京することになった。くしくも中山大障害の時期と重なったため中山競馬場初訪問と、同時に北関東の長大未乗路線を乗り潰す年末旅を企画したのだった。

令和7年12月27日(土)

前日に無事晴れ舞台を見届けておじさんの務めを果たし、両親と仏蘭西料理を食べた後で高校の先輩宅に投宿した。

そしてこの日はいよいよ初中山競馬場である。線路内点検で武蔵野線が20分くらい遅れ、寒風吹きすさぶ東川口駅ホームに待たされるアクシデントなどもあったが、無事10時前に船橋法典駅に着いて競馬場入りした。先輩の引きの良さでG-Seat(ゴンドラ階)が確保されており、意気軒昂である。



駅からの通路は長く、内馬場に突っ込む変わった造りになっている。


大障害の柵はかなり大きく、女性の平均身長くらいあることを初めて知った。これを越えちゃう馬って凄いすね…


G1のみ入れる馬場内UMAMI PARKはキッチンカーなどもあり、記念撮影できる場所(写真参照)には行列が出来ていた。記念グッズガチャできる場所にはさらに長い列があったので、東京の人は行列耐性がすげぇな…と思った。

キッチンカーは軒並み1000円前後の商品ばかりだが、その中でも良心的な価格だった米沢牛コロッケ(350円)を買って食べて、いよいよゴンドラに向かう。
11時までに入って注文しておくと席に昼食が届けられる素敵システムだそうで。

人混みの1階、2階を抜けて指定席ゾーンにQRコードを見せて入ると同じ競馬場と思えない快適な空間が広がる。


ドラマ「ロイヤルファミリー」で観たままの光景で感激した。
いい席なので黒いジャケットを着て行ったが、これはどちらかというと妻夫木聡ではなく敵役の沢村一樹だなぁ



東京駅で買った干支の記念日本酒がよく合う空間である。中山は競馬場限定クラフトビールもあって酒飲みには嬉しい。


ちゃんと12時ごろに京樽の寿司が届きご満悦になった。


クラフトビールは2種類あるので制覇しておく。


クラフトにこだわらなければアサヒの生なら注文して届けられたり、同じフロアに売店があるので混雑する中に踏み込まなくて快適なG1を過ごせる。専用の発券機・払戻機あるし…



パドックも専用の場所から見下ろすことが出来る。もはや殿上人である…。
馬主席と同じフロアなので、ロイヤルファミリー聖地巡礼にはもってこいである。
この席を買うには抽選なので、JRAカードを作って当選確率を上げるくらいしか方法が無く、この空間にいられるのは正に運なんだなぁ…



さて肝心のレースである。大障害は知らない馬だらけなので観戦重視で楽しんだ。4.5kmという長いレースで中山を縦横無尽に駆け巡る様は面白い。飛ぶ度に拍手が沸き起こるのもいい。
最後にはダートから芝に入ってゴールというのも面白く、馬券は圏外だったが面白い経験になった。


有馬に隠れて地味な感じのする(それでもG1だが)ホープフルステークスは、例によってパドックでお尻の輝きを眺めてロブチェン応援馬券を買ったところ…


無事的中!寿司代くらいは稼げて満足した。1000円くらい勝っとけばよかった…笑


地下1階ではロイヤルファミリーの展示もあり大満足。老若男女人だかりがすごかったので人気ドラマはさすが裾野が広いわね


前日発売の有馬記念馬券を仕込んでから帰宅の途に就く。船橋法典駅は乗車まで2時間待ちとのことで、外に出て京成の東中山を目指す。
ホープフルと大障害でこの状態、明日は恐ろしいことになるんだろうな…と思った。なにせドラマ効果で「入場券」が品切れなので…
なお先輩は出資馬が明日出場するらしく、そのレースを観たら早めに退散すると誓っていた模様。


25分ほど人の流れに合わせて県道原木・松戸線の歩道を歩くと、夕闇迫る京成東中山に着いた。普段は快速と普通しか止まらないが、G1の日は優等列車も止まるらしい。
橋上駅舎の通路には名馬のパネルもあって、競馬場最寄駅らしくていい。


夕食は先輩宅近くの駅前で、牛骨ラーメンを初体験。珍しい味で美味しかった。客層がほぼ現地民でそれも納得の味である。
この日から食事がほぼ麺類になり、期せずして麺鉄(BS‐TBSで六角精児や市川紗椰らが酒ではなく麺類を食べながら乗り鉄する謎の需要をとらえた番組)になったのだった。



令和7年12月28日(日)

この日は中山に向かう先輩と別れ、18きっぷで北上し未乗線区乗り潰しの旅に出る。
18きっぷと言っても大宮から小山まで初手でワープしたので余裕のある大人の旅でもある。
帰省客でデッキまでミチミチだったので、早起きして宇都宮線が正解だった気もするが、その宇都宮線も線路確認で遅れてたらしいので結果オーライということにしておこう。


とまれ、小山駅に着き、1時間に1本の両毛線に乗り込む。秒速5センチメートル(アニメ)では113系だった気もするが、今や211系である。211系もまあまあ貴重なんだけど。
良く晴れた北関東を走る両毛線は4両編成でほぼ座席は埋まり、帰省客らしい大荷物も目立つ。
両毛線に限らなかったが、技能実習生らしい若い外国人も(車が買えない影響からか)車内に多く見られ、両毛地域の産業を支えている人材だなぁと思った。
日経の記事(2025年12月8日)に「群馬・栃木県境に100万人経済圏 知る人ぞ知る「両毛」の存在感」というものがあり、意外と(失礼)人は住んでいるエリアなので両毛線ももう少し扱い良くしていい気がする。東武と競合しているのか不明だがどちらも単線なんだよな。。


そんなことを考えて乗っていると佐野に着く。お昼のため途中下車。


目指すは佐野ラーメンの名店。3組くらい列が出来ており、さすが人気店。次の列車まで…と1時間取ってたが旅程を組みなおす。


15分待って入店。醤油ラーメンと餃子を頼むと、スープがなみなみと注がれた佐野ラーメンが来て見た目でもう満足(*´ω`*)
当然味も良く、有名人の色紙が飾られているだけはあるな…と感じ入った。

お腹も満足し、乗る予定だった両毛線を見送りつつ駅まで戻り、東武佐野線の列車まで時間があったので観光をする。



丁度来たバスに乗り、佐野厄除け大師へ。佐野プレミアムアウトレット行きだったので車を持てない10代でミチミチだったわね。


あと3日もすれば凄まじい混雑になる(後日訪問した群馬在住の友人曰く実際ヤバかったらしい)だろうが、年末のこの時期はガラガラ。しかしこの謎のゆるキャラ、頭にラーメン被ってて食を粗末に扱ってるようで、デザインもうちょっと何とかならんかったのか…って思った。

帰りは人があまりいない佐野市街を駅まで歩く。15分ほどとスマホに出るが、寒い。


佐野市役所は新しくて羨ましい。こんなに財政良好だっけ…?と調べたら東日本大震災(震度5強)でやられて建て替えと相成った模様。ちなみに財政力指数は0.7で県内で真ん中らしい。
震度6弱で建物が使用不能になるらしい築30年超の某中核市も早く建て替えた方が…
そんな行政オタクしつつ(裁判所は舘林まで行かないと無い)駅に着く。


東武もあんまり乗ったことが無いので未乗が多い。学生時代に東武全線完乗とかやっとけば…と思うけどフリー切符ないんですよね。。


葛生駅まで10分ほど。なぜこんな盲腸線が…と思ったら過去は石灰石の輸送をしていたらしい。
乗客は数名で技能実習生のほかは同業者(鉄ヲタ)しかおらず、これで1時間に1本はなかなか贅沢だ。


夜間滞泊もあり、駅舎は立派で駅員も常駐。



トイレはJR東海の700系再生材を利用したらしい。この見た目だがシャワートイレではないのが玉に瑕。


広い構内に往時を感じる。


朝に1本だけ特急リバティがある。乗車率はどんなもんだろうか。浅草まで1時間48分もかかるのだが。。

佐野駅まで戻り、両毛線の旅を再開。今度は桐生でわたらせ渓谷鉄道へ乗り換える。


茶色を基調としたレトロなデザイン。大間々行きはまあまあ走っている。間藤や足尾を目指すには数時間に1本だが…

以前も年末に乗りに来たなぁ…あの時入った水沼温泉はもう無いんだよな…と車内を見ると温泉がリニューアルオープンした広告が目に入り、今回の旅では寄れないので地団駄を踏んだ。
車内は数名の客しかいなかった。大間々まで乗り通したのは自分含め2名ほど。みんな車使うんかなぁ…。相老駅で降りて行った客はワンマンに慣れてないのか乗り口から出て行ったが、改札できちんと運賃払えたのか心配になった。


大間々駅。駅舎が風格があって良い。構内も広く、イルミネーショントレインなるものも留置されていた。男一人で乗ってもアレなのでいつか複数名で乗りに来たいわね。


駅員の尾根遺産から鉄印を購入。DE10の牽くトロッコもいいなぁ。

車内でちょうど時間だったので有馬記念の中継を聞く。アドマイヤテラ応援馬券を仕込んでいたが11着に沈んだ。今回は川田ちゃんと乗せて走ったのに…

紙くずになった馬券を抱えたまま両毛線の旅に戻る。夕暮れで、いよいよ完乗も近づき感傷的な気持ちになる。伊勢崎でそれなりの乗降があり県都前橋も近づいて客が増えてくる。上毛電鉄に乗るために前橋までは来たことがあるので、前橋到着をもって両毛線の旅が完結した。首長がホテルで部下と打ち合わせ(意味深)して昨今話題の前橋市だが、今日は高崎泊まりなので寄らずに乗り続けた。

高崎ではそのまま信越線の乗り潰しも考えたが、疲れたのとホテル近くの焼きまんじゅう屋に寄りたかったので下車する。が、焼きまんじゅうは品切れになったのか早めに閉まっており食べることが出来なかった…

気持ちを切り替えて、夕食を探す。麺鉄らしく…と考えてみる。

高崎はパスタの街、とのことだが高崎に来たときはいつも駅の「はらっぱ」に行ってしまっていた。ホテルは駅からバスで5分ほどと離れていて、せっかくなので街中のお店にしようと周辺で探す。

見つけたのは「ボンジョルノ」という地元のパスタ店。地場の百貨店であるスズランの中に入っているとのことで、ローカル百貨店も見れるし一石二鳥だとそこを目指す。


10分ほどお城の方に歩くとスズランに着いた。改装したらしく綺麗な建物だった。


迷いながら2階に登ると、「ボンジョルノ」に着いた。空いていて、奥のテーブル席に案内される。サラダバー&ドリンクバーがあり、メニューも豊富で迷うが、ここは一押しの「ベスビオ」にした。


ピザも2枚付く。奮発してイタリアビールも頼んでしまったw


ベスビオ火山のように赤い(辛い)パスタだ。魚介のうまみも凝縮され、汗をかきながらもフォークが止まらなかった。気に入ったのでレトルトを買ってしまったが、体調が万全な日にチャレンジせねば笑


デザートのカタラーナも美味

大満足で会計は3000円超えてしまったのはご愛敬。

そして近かったので腹ごなしに裁判所巡りをする。


高崎は県都ではないので支部所在地である。合議取扱庁だが、前橋が近いのでさすがに郡山のように裁判員裁判実施庁ではない。
その割には建て増ししてる雰囲気があって謎。


検察庁はすぐ隣にある。ちょうど通行人がいて怪訝な顔をされた。警官だったら職質されてたかもしれん…
仕事納めしたはずなのに電気ついてる一角がありビビった。

ここからは官舎の裏を通ると高崎市役所に行くことが出来る。だからどうということもないが、おかげで公用車駐車場の裏を通ることが出来て、仕事で乗り慣れたランサーやEKワゴン、アルトが目に入ってげっそりするw
群馬でも忖度してスバルが採用されるわけではないのね…


これが高崎市役所。中核市らしからぬ立派さだ。人口で行けば川口や船橋の方がデカいんだけど、よくこんなの建てられたわね…
高経卒の同僚が学生時代に、タクシーの運ちゃんが「あんなもん建てやがって」とぼやいてたのを聞いたそうで、そりゃ悪目立ちというとらえ方をする市民もおるやろうね…
個人的にはガワより中身なので、このビルタイプは上下の移動が大変そうだなぁ…という感想が湧く。晴れた日に展望フロアは登ってみたいが。



恐ろしいことに電気がついており、しらべると16階らしいが…なにがあった。

そして体も冷えてきたのでホテルに戻り、大浴場を独り占めしたのだった。
なんでこんなに空いてるのか…と思ったけど年末に群馬旅行するなら伊香保や草津行くからまあ当然かw


令和7年12月29日(月)

この日は旅行最終日。乗り潰ししながら帰宅するハードスケジュール。


高崎からは八高線。キハ110系期待してホーム行ったら知らんやつおってガン萎え。


ロングシートで車窓もほとんど見れず、これは悲しい乗り潰しになってしまった。

1時間半ほどで高麗川に着く。ここで川越線も乗っておこうと乗り換え。
客層が東京圏のそれに近づくが、座席が破損されていて治安は北関東のそれである。イヤイヤ期レベル100みたいなお子様も乗ってきたが、川越駅で開かないドアを差し「こっちから降りたい」と駄々をこねてたのは申し訳ないが面白かった。何故なら川越駅は両側ホームなので…

そんな調子で川越まで往復し高麗川に戻り、電化区間を八王子まで乗り通した。東福生のあたりは米軍基地を突っ切るのでなかなか楽しい。時代が時代なら活動家が乗り込んでいたのだろうか。
箱根ヶ崎駅も通過したが、本当にモノレール来るのか疑問になるほど鄙びた駅だった。延伸したらまた来よう。


高麗川の揃い踏み。キハ110系乗りたかった……


八王子駅は何年ぶりだろうか。母校も八王子だが、立地はほぼ多摩市みたいなところがあるので意外と中大生は八王子駅来ないんですよね。高幡不動民は「京王」八王子駅行くし…。駅伝は応援されていたのでありがたや。


ここでランチは武蔵野うどん。チェーンの駅そば店だが多摩の3店舗でしか食べれない希少性があるらしい。美味しかった。


八王子からは相模線を乗り潰して南下する。これも新車だ…

首都圏では八高線に並んで馬鹿にされる(失礼)路線らしいが、単線で田舎っぽいからだろうか。
東京人は本当に田舎がお嫌いですなぁ…

そんな相模線だが乗客はなかなか多く、海老名を過ぎてもまあまあ乗っている。

茅ヶ崎まで乗り通すのは1時間半くらいかかって堅いロングシートと相まってこれもまた修行のようであった。

茅ヶ崎からは西を目指す。単純に東海道線…というわけではなく、JR東海最後の未乗線区である御殿場線に乗るので国府津で下車。

国府津では見慣れた313系がいたが、2両編成で車内はかなり混んでいて意外だった。富士山観光の外国人から帰省客まで荷物も多く、結局御殿場まで前面立ちっぱなしであった。

御殿場線自体は松田から小山のあたりが山岳路線という趣で楽しめる。夕方で前面のカーテンが下ろされて残りはお子様に譲ったので半分くらい車窓が楽しめなかったけど…


御殿場駅。富士回遊号が停まっていた。高校の時ここまで名古屋から来ておりここで完乗となる。夕暮れということもあり感慨深い…

ここから沼津までもなかなか乗車率が高い。幸い転クロに座れたので、富士の山影を眺めながら過ごした。



沼津駅はラブライブサンシャインに乗っ取られており、元旦が誕生日の黒澤ダイヤがめちゃ推されていた。オタクが殺到しており、駅ビルの沼津魚河岸驚異の24組待ちは草も生えない。


こんなん、某ラッパーが来たら卒倒すると思うw


ここからは平日であることを生かしてホームライナー浜松3号で帰宅する。席ガチャは通路側になってしまったが、トイレに行きやすく却ってあたりだったかもしれない。
隣席にとってはパック寿司を肴に飲酒するヤツが来たので外れかもしれないが…
しかしあまりにも安くて快適な上、往年の東海道急行列車っぽさもあるので末永く残して欲しいわね。土日にも走らせて…


浜松では1本あとの列車に充当される運用に変わっていたので、30分の滞在を利用して静岡麦秋とフライドポテトを入手。これで旅を〆ることにした。このご当地缶ビール好き。

◎おまけ◎

18きっぷ(3日間1万円)元が取れたかどうか
27日(土)
東川口〜船橋法典483
日暮里〜川口178
28日(日)
東川口〜大宮318
小山〜佐野506
佐野〜桐生506
桐生〜高崎682
29日(月)
高崎〜高麗川〜川越1518
川越〜八王子858
八王子〜茅ヶ崎770
茅ヶ崎〜御殿場ー沼津1340
沼津〜3080

合計 9733

なんと大宮ー小山をワープしたせいで元が取れてない…


おわり

戻る